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●改修計画変遷

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高潮対策事業

人工の三角州・低い広島デルタを高潮から守る。

国と県による高潮対策が推進中。

※以下、高瀬堰建設の経緯を「太田川史(建設省《現国土交通省》中国地方建設局 太田川工事事務所 平成5年3月発行」および「京橋川・猿猴川・府中大川 高潮対策事業(広島県広島土木建築事務所)」を引用して記述します。

 

(1)広島市街の高潮被害の危険性

「広島市は、太田川の下流氾濫原および三角州の上に発達した大都市であり、市街地の主要部は干潟の干拓および埋め立てによって拡大してきた。 したがって、地盤の絶対高度は低い。」(太田川史より)

出典;「京橋川・猿猴川・府中大川 高潮対策事業(広島県広島土木建築事務所)」

 

「こうした都市形成の過程からも、また南に開けているという広島湾の形からも、広島の市街地は高潮災害に対してきわめて危険な状況におかれている。(中略)昭和34年の伊勢湾台風災害を契機に、全国的に高潮対策の緊急性が求められた。 このため、太田川河口部についても、高潮対策の重要性が指摘されたため、昭和42年8月に中国地方整備局・広島県・広島市の関係者が集まって高潮研究会を結成し(中略)昭和44年6月に「広島湾高潮対策事業全体計画が」が策定された。」(太田川史より)

 

(2)高潮対策事業の計画

「計画規模としては、既往台風のコースおよび偏差などが分かっている周防灘、ルース、洞爺丸、ルイズ台風を選び、これらの台風コースを(中略)伊勢湾台風と同クラスの台風が通過した場合を想定して決定した。」(太田川史より)

 

計画潮位:T.P.4.4m・・・市内派川の計画潮位はこの数値を元に、改修が進められています。 実際にはこの数値にさらに計画波高を考慮した堤防が築かれます。(下図参照)

出典「太田川史(建設省《現国土交通省》中国地方建設局 太田川工事事務所 平成5年3月発行」 ※無断二次利用禁止

 

(3)高潮対策事業の経過

「高潮対策事業は、市内派川6本のうち西側の4河川(放水路・天満川・旧太田川・元安川)を直轄事業とし、残りの京橋川・猿猴川を補助事業(広島県が管理する事業)で実施している。 また、河口部については、広島地区高潮対策研究会において調整しながら、運輸省所管事業(広島県施工)として進めている。」 (太田川史より)

※一般の皆さんが勘違いされているかもしれないポイント!

かなり多くの方が、「広島市内の堤防はもう出来ている!」と思ってはいませんか?そんな事はないのです。広島市内の河川堤防はまだまだ改修途中であって、「出来上がったもの」ではありません!!!

平成16年3月末の太田川の直轄河川(国が直接管理する河川)の管理現況は以下のとおりです。(県が管理している河川は含みません)

出典:「河川便覧 2004 国土開発調査会刊」平成16年3月末時点

 

出典「太田川史(建設省《現国土交通省》中国地方建設局 太田川工事事務所 平成5年3月発行」 ※無断二次利用禁止