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太田川の舟運 目次(クリックしてください↓)
←の写真は楠木町にある大雁木です。 「雁木」とは川に降りる階段のことで、潮の干潮に応じて乗降りできる船着場です。かつて太田川の川辺は物流の拠点でした。太田川の広島デルタには新旧あわせて300以上の雁木があるそうです。 この写真の案内板の言葉を借りて太田川の舟運について紹介します。 (以下、楠木の大雁木の案内板より) 「太田川流域は、山がちで平地が少なく陸上交通の発達しにくい地形であったため、近世を中心に大量輸送機関として舟運が発達しました。 この楠木町を含むデルタ部の河岸は江戸時代から昭和のはじめにかけて太田川の舟運で特に栄えた地域で、オオブネや肥船、広島湾岸地域から小さな汽船も一部入り、他方、筏流しも往来し、荷揚げ作業をする人たちでにぎわいを見せていました。 当時の主な荷物は、薪炭(しんたん)、鉄、紙、枕木材(明治以降)等で、荷揚げ場は雁木と呼ばれ、船着き場に階段をつけた桟橋が利用されていました。」
(上記写真はWEB管理者撮影2006.3 ) ※案内板は国土交通省太田川河川事務所設置のもの
現在の太田川の舟運は主に「観光」に使われています。そんな中で雁木タクシーは平成16年(2004年)10月にスタートしたばかりの水上タクシー運行業。 これからの広島のビジネスモデルを担う「舟運」として期待されています。 運行開始から取材日まで約1年半、そして私は5079人目の乗客となりました。 先人の知恵である雁木を最大限に活かし、太田川の歴史と文化を引き継ごうとするエネルギーには圧倒されるものがありました。
上記の写真が雁木タクシー。 私は手前の船に乗せていただきました。 沖の船は購入したばかり二代目雁子ちゃんだそうです。 初代雁子ちゃんは宮原高校のヨット部の救助艇 としてそれこをお嫁入りしたそうです。 さて、取材時に頂いたリーフレットから概要を紹介いたしましょう。 ■雁木タクシーがめざすもの 「船でまちなかを往来する楽しさを多くの市民や来訪者に知ってもらい、新しい広島の魅力づくりへとつなげ、川に親しむ「暮らし」を取りもどすことを目指しています。 また、雁木タクシーは市民の賛同を得ながら、水の都のビジネスモデルとしての成立を目指しています。」 ■雁木タクシーの運行状況(平成18年2月現在) ・海上運送法第二十条第二項にもとづく不定期航路事業として実施 ・小型船舶3艇にて毎日運行、これまでに約5080名が乗船 (WEB管理者注:イベントなど、多いときには1日200人名の乗船もあるそうです) ・各雁木の形状、構造、水深を調査し、利用可能な雁木は50箇所に ・乗船客の6割弱が観光客 ・登録船長は15名 ・観光ガイドボランティアによる協力 ■雁木タクシーからみつける広島の魅力 ・京橋川に江戸時代から残る「雁木」「裏木戸」。これまでに意外に注目されていなかった。 ・個性的な橋 ・しじみ漁の風景 ・まちなかの自然(サギの棲む中州、干潟の生き物) ・川から眺める広島の風景。夕景色がおすすめ。夜もなかなか ・水辺近くに集客施設が多数。 その他の取り組みも多数!詳しくは下のバナーをクリックしてください。
■今の悩みなど(現地取材・ヒアリングより) その1 干満の早さ WEB管理者も実際に現地に行ってビックリの干満の早さ!これに合わせて運行するスタッフのご苦労がそこにはありました。このため、川の干潮データをIT化して配信するシステムの配信に向けご努力されているそうです。 その2 発着場の雁木の手入れ 満ちては引くたびに泥で滑りやすくなる雁木をいかに手入れしていくのか。太田川がもっともっと市民に愛され、ボランティアスタッフを拡大する必要性を感じました。 その3 陸上作業員の確保 安全性確保のため、1人の船長さんだけでは乗客さんを乗降させることができず、乗り場となる各雁木に陸上作業員が必要だそうです。現在は30名のスタッフで懸命に実施中。 もっともっと沿川住民をとりこんで、50もある乗降可能な乗り場で自由に乗降りできる環境づくりが課題だそうです。
太田川のリバークルーズ。 平成元年(1989年)7月8日運行開始 下の写真は右下にあるとおり、1994年。当時3歳の娘と一緒に乗った時です。
全ては娘の表情が示しているとおりです。
今(2006年)は「すいすい」という船が運航しています。 それが↓の写真
2006.3.2 ピンクに塗り替えられた「すいすい」(WEB管理者撮影) 「すいすい」の喫水はわずか40cm、ウオーターJet推進。
また、「きらら」という宮島までの船も運航しています。 それが↓の写真(左の建物は原爆ドーム)
2006.3.2 「きらら」(WEB管理者撮影)
クルーズの航路はやはり「潮次第」だそうです。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
河川管理にも舟運は不可欠です。
下の写真は太田川河川事務所の「あび号」 太田川のおそうじ中です。
2006.3.2 「あび」(WEB管理者撮影)
ここで、(財)リバーフロント整備センターさんが「リバーフロント研究所報告第15号 2004年9月」で報告された検討文書を紹介いたします。 ■報告書の要旨 「本稿は、平成15年度に実施した太田川における水上交通に関する検討結果について報告するものである。 太田川をはじ とする広島市デルタを流れる6河川では、古くは水運による輸送が発達したが陸上交通の発達に伴い衰退した。 一方、先の阪神・淡路大震災の教訓を受け、水上輸送の重要性が見直されたことから、緊急船着場の整備が求められている。 また、広島市で「水の都ひろしま」構想が検討・実行されているなか、水上交通は、観光の舞台としてさまざまな活用と活性化が期待されている。 本検討は、災害時の救援物資の輸送を想定し、また観光・交通に活用されるための船着場の位置を選定するものである。検討の結果、太田川放水路の河口部および本川(旧太田川)の市内中心部の2箇所、計3箇所に緊急用船着場を位置づけた。また、緊急用船着場の規模は、災害時の救援物資量を想定し、船舶規模からバース延長35mの船着場が必要であるとした。さらに、緊急用船着場の整備において、CVMによる事業効果を行い、経済的評価を行った結果、防災と観光機能を含めたB/Cは5.9となった。」 ※出典 「(財)リバーフロント整備センター「リバーフロント研究所報告第 15号 2004年9月」 以下詳細は↓をクリックしてください。 |