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広島に住む私にとって一番深刻だったのは平成6年の渇水。丁度あの当時私の娘は3歳で、大きな危機感をもちました。私達家族はいずれ来るであろう給水制限に備えて大きな大きなポリバケツを購入したのを覚えています。

 

1.平成6年以前の渇水との比較

「中国地方の渇水 平成6年 建設省中国地方建設局発行P13」をもとに、平成6年とそれ以前の太田川の渇水とを比較してみます。
年次 制限期間 制限日数 最大取水制限率
上水 工水 農水
昭和48年

昭和48.7

〜昭和48.9

52日間 10% 40%
昭和53年

昭和53.9

10日間 10% 10% -
昭和57年

昭和57.7

9日間 20% 40% -
昭和59年

昭和59.11

〜昭和59.12

21日間 5% 10% -
昭和57年

昭和57.7

9日間 20% 40% -
平成4年

平成4.7

4日間 10% 10% 10%
平成6年

平成6.7

〜平成6.10

98日間 27% 60% 60%

 

2.平成6年渇水の概況と平年降水量との比較

平成6年は春先から全国的に降雨が少なく、6月〜8月の各流域の平均降水量は平年を大きく下回りました。以下のグラフは広島市における平成6年の月別降雨と平年 の月別降雨量を比較したものですが、当時の降雨の異様な少なさを伺い知ることができます。 

(出典「中国地方の渇水 平成6年 建設省中国地方建設局発行P1 」)

 

3.平成6年渇水時の対策と影響の経過

本渇水において、太田川では各方面の節水努力、本来渇水時の水補給のポケットをもたない中国電力ダム(立岩、樽床、王泊)の補給協力にもかかわらず、渇水は長期化し、最大で上水27%、農・工水60%の取水制限を実施しました。

土師ダムは、上水道用水及び工業用水を江の川から太田川へ分水している広島市周辺の水瓶です。平成6年渇水では下記のとおりの取水制限努力にも関わらず、9月5日には貯水量が470千m3低下し、昭和49年のダム完成以来、最低の貯水率(4%)となりました。 なお、当時は温井ダムは建設中の段階でした。

干上がった土師ダムの様子

 

(出典「中国地方の渇水 平成6年 建設省中国地方建設局発行P 6 」)

※各時点の取水制限率は同パンフレットP13の数字から記載してものです。

 

4.平成6年渇水による影響範囲

土師ダム及び太田川水系から水の恩恵を受けている区域で平成6年渇水にどれほどの影響があったのかを下記の図で示します。 その影響の広大さに唖然とします。

(出典「中国地方の渇水 平成6年 建設省中国地方建設局発行P 3 」)

※一部太田川からの給水されていない地域の情報も含みます。

 

平成6年、で太田川・江の川(土師ダム分水)から水の送られている地域は以下のとおり。

(出典「中国地方の渇水 平成6年 建設省中国地方建設局発行P 5 」)

※市町村界は平成6年時点